曾祖母の大正琴を直して使いたい

こんにちは

「大正琴のナルダン楽器」店長の岩田です。

明日は夏至・・一年の中でも最も昼時間が長くなる時期ですね。
太陽の光がそそぐ時間も長くなるので、早朝から集中力も高まり”朝活”には最適な季節です^^

さて先日、今ではなくなってしまったブランドPeacockHarp製大正琴の修理をお願いできないでしょうか・・というご相談を頂きました。
ご依頼の大正琴は、ずっと以前に曽祖母さまが愛用されてたもの。
もしも修理が可能であれば曾孫さんご自身がぜひ弾いてみたい!
とのご要望でしたのでお引受けさせていただきました。

約半世紀前の大正琴。鍵盤が動かない原因はパーツの錆や劣化によるもの

修理をご依頼頂いた大正琴を分解すると約50年程前の大正琴のため汚れや劣化がみられました。
特に鍵盤ボタンが動かなくなっていた原因はパーツのサビや劣化によるもの。
(写真のようにバネもグラグラで折れていました)

修理品はパーツを外す際に本体に傷を付けないように細心の注意を払いながら
ひとつずつ慎重に外していく作業が実は毎回緊張しながら行っています。

パーツをすべて交換。弦を張り替え調律調整、メンテナンスクリーニングで復活

今回メンテナンスご依頼頂いたPeacockHarp製大正琴については
昭和43年(1968年)星明楽器が製造した大正琴で「御所車」や「ブルーの牡丹や赤い花」など
鮮やかな絵柄が特徴の大正琴が多く作られていましたが、平成12年(2000年)に閉鎖されたブランドです。

PeacockHarp製は他社製品でしたが幸い弊社ナルダン製のパーツでの代用が可能だったため
すべてパーツを交換して弦交換調律後はきれいな音色に生まれ変わり、無事に復活することができました^^今度は曽孫さまのもとでまた音色響かせてもらえるとうれしいです♪

大正琴を通して日々の中に癒やしと少しのワクワクお届けするお手伝いができればと思います。

大正琴の修理メンテナンスについてもお気軽にご相談くださいませ。